起立性調節障害と頭痛

今日はこんな症状からも頭痛が発生する。という内容のご紹介です。

 

 

 

朝ベッドからなかなか出れない、学校や仕事にもよく遅刻してしまう こんな状況が続くと怠けているのではないかと思いがちです。

 

実はこうした症状には「起立性調節障害」という病気が隠れている可能性があります。そして、この病気は周囲の人が「怠けている」と決めつけることで悪化することもあるのです。

 

起立性調節障害とはどんな症状なのか、周囲の人はどう接していくべきなのか。

 

 

 

まず起立性調節障害とは

 

起立性調節障害は、自律神経のアンバランスによりこんな症状がみられる状態です。

 

・朝起きられない

 

・倦怠感

 

・立ちくらみ

 

・頭痛

 

・動悸 

 

 

 

これらの症状をふまえて、生活への支障の度合いにより重症度が判断されます。

 

朝は調子が悪く、午後や夕方からは症状が改善する傾向があります。このため家族や周囲からは怠けているように見えてしまいますが、

 

決して本人が怠けているわけではなく、自律神経のバランスがうまく整わないことによるものです。

 

 

 

原因 

 

起立性調節障害は、自律神経の働きがアンバランスなことにより、寝ている状態から体を起こした際に全身の血流の変化が不十分となり、脳の血流が不十分になることで生じると考えられます。

 

他にも、水分や塩分の不足、思春期のホルモンバランスの変化、心理的・社会的なストレス(学校や家庭、習いごとなど)、そして「朝起きて学校や会社へ行かなくてはいけない」

 

というプレッシャーが病状の悪化に関与しています。

 

 

 

かかりやすいのはどんな人?

 

起立性調節障害は、男児よりも女児の方が多く発症する傾向にあり、小学校高学年(10歳頃)から次第に増加して、高校3年生くらいまでの間が発症のピークとなります。

 

発症しやすい性格としては、几帳面・真面目・正義感が強いといった性格の人が何かのストレスや失敗を契機に発症する傾向があるとされています。

 

 

 

起立性調節障害かな? と思ったら

 

時間をかけて本人と家族の心理ストレスを把握し、それを軽減するような心理療法も行います。症状が軽くなるには6カ月から12カ月という比較的長い時間を要する病気です。

 

またそれに伴う頭痛であれば、当院で治療可能です。

 

 

 

治療において重要なことは、患者さんに自己肯定感を持たせること、そして家族や学校がサポーターになってくれているという安心感を持たせることです。

 

学校に病気についてよく理解してもらい、家族・学校での連携を深め、じっくりと付き合っていくことが大切です。

 

 

 

 

 

周囲の人がしてあげられるケアとは?

 

 

 

周囲の人ができるケアという観点では、朝の倦怠感・立ちくらみなどの症状をただの「怠け癖」と決めつけてしまわないことが重要です。

 

学校でも、朝起きられず不登校などの状況になってしまっていても、焦らずに見守ることが重要です。この症状を通して家族や学校の友人との関係が悪くなってしまわないようにケアすることが必要です。

 

 

 

根性が足りないなどと叱責したり、無理矢理起こすなどの対処をすると症状は悪化してしまいます。起立性調節障害は体質や自律神経による身体の疾患であり、精神論だけで解決できるものではないと周囲が理解してあげることが重要です。

 

 

 

というように頭痛と同様、起立性調節障害は人から分かりにくく、理解されにくいです。

 

だからこそ、こんな症状があったときは周りがサポートしてあげることで解決できる道ができます。